2018年03月28日
タイムバトル(ネタ)
※今回はおふざけ回です。
冗談が嫌いな真面目な方はここで右上にある✕というとこをクリックしてください。
金曜日の話なんですけど。
午前中に藤枝に行きまして、送迎車の購入
午後一で金融機関さんと打ち合わせがあって
急いで帰らないといけない中で
ラーメン食べて帰ったんですよ(微妙に遅刻したのでコレ内緒なんですけど。)
金谷にとろろや「ととろ」ってお店があって
あれ?
「とろろやととろ」が正式な店名なの??
そこはしらんけど、とろろ大好きなんでここお気に入りで
ランチはラーメンやってるの思い出して、寄った訳ですよ。
時間の押してる中で
店内はまぁほぼ満席。
僕が店内に入ったと同時に、カウンターの2人組が席を立ち、タイミングよく空席ができた。
席の片付けを立って待つ僕。
サッカーも、生活も、戦場も、今現在の状況把握からこの先の展開を読めるか。
これが生死を分ける。
カウンター奥のサラリーマン2人組
同じくカウンターの手前カップル2人組
どちらも、注文済だろうが、料理は出ていない。
いや、それどころか、明らか空気がピリついている。
これは、厳しい戦いになりそうだ…
そう直感しながら、席に着く。
拭かれたばかりのカウンター。
まだ水分が残るそこに、ラミネートされたメニュー表が張りつけるかのようにおかれた。
間髪入れず注文を入れる。
ここだ。
混雑する店内。必ず店員が来るこのタイミングを逃す訳にはいかない。
「ラーメンのランチを」
言葉数すら絞るように、スマートにストレートに。
タイムバトル(時間との闘い)は既に始まっているのだ。
ふぅ
ファーストミッションを終え、緊張からひとときの解放。
携帯型電話機能付きコンピュータを取り出しパズドラ
現在の世界情勢を調b
「お腹へったね~」
ふいに右隣のきれいな女性がつぶやく
間髪入れず答える男性
「ん、まだかな~」
完全に不意を突かれた。
心理戦だ。
「我々は大分先に来て待っているのだ。新兵のお前にはまだまだ長い時間との戦いが待っているぞ」
そんなメッセージを込められた言葉に怯む僕ではない。
タイムバトラーとして、幾多の戦場を駆け抜けてきた(遅刻してきた)経験が、心のゆとりを生む。
だが。
奥にいるメガネのサラリーマンが言葉を繋げる
「このままじゃ間に合わないよ~」
!?
挟撃だと!?
スーツのサラリーマン組とカジュアルのカップル組はどう見ても別グループ。
しかしこのタイミングで全員けっこう待っているコンボを決めてくるなんて、素人の仕事とは思えない。
まさか、先に席を立った2人組すら、仲間だったのか・・
もう20分は待っている雰囲気がカウンター内に立ち込める。
入店して5分は経った。
今からランチが運ばれてくるまで、どう考えてもさらに20分は待つとして
食べ終わるまでさらに5分。
いや待て
ラーメンがあつあつの熱だったらどうだ?
さらにタイムを稼がれてしまう。
くっ…
罠だったか。。
どうやら周りは全て敵のようだ。
自らの慢心(時間にルーズ)が招いた結果とはいえ、まずい事になった。
敵の奸計に乗り、焦りが焦りを呼ぶ。
「落ち着け、大丈夫だ」
自分に言い聞かせるように、頭で言葉を紡ぎ
態度には出さないように、携帯型電話機能付きコンピュータの画面に手を伸ばす
汗ばんだ手は微妙にパズル株取引をする手を狂わす
もはやここまで、か
しかし。
この場を一変させる展開が待っていた。
「おまたせ~~」
張りつめた空気の壁を破壊するような、緊迫感のない声をともにおばあちゃんがお盆を運んでくる。
はぁ
安堵のため息がどこからか、いや今思い起こせば確かに壁際のサラリーマンの方からだったか
「やっと来たか」そう、緊張の糸が切れたかのような
戦いの終焉が訪れたようなそんな雰囲気が辺りを包んだ
「あっ、あちらだと思います~」
隣の、ショートカットの似合う女性が、サラリーマン組の方を指し示す
なるほど、やはり彼らが先客だったか。
戦いには敗れたが、もうこうなればノーサイド
昨日の敵は今日の友
時間は無いが皆美味しくランチを食べて帰ろうじゃないか。
が。
老婆がそれを僕の前に置いた瞬間
「えっ」
「えっ」
「えっ」
確かに全員がそう言った。
刹那
「そらおかしいだろ!」
メガネのサラリーマンが立ち上がりながらつっこんだ。
テレビでもなかなか見られない、それは見事なタイミングとキレ。
本物だ。
感心してる場合じゃない。
おばあちゃんはパートなのかアルバイトなのか知らないけど
サラリーマンのあまりの剣幕に動揺を隠さない
見ればお盆に乗ったメニューはラーメンととろろ丼
確かに僕の注文した品では、ある
「どう考えてもこっちだろ」
サラリーマンのコンボが決まる
おばあちゃんはもう言いなりだ。
僕の前からお盆を持ち上げて、彼に導かれるように運んでいく
「あれ~?日替わりってラーメンついてなかったような」
隣の、鼻筋の通った、かわいい女の子がつぶやく
なるほど、サラリーマン組は日替わりを頼んだのか。
しかし、それを知っているとなると、カップル組も同じタイミングで来店していたのか。
コナンのように素早い、それでいて何の役にもたたない推理をしながら、スーツの前に運ばれて行くラーメンを見守る。
「ラーメンついてなかったような」
彼女はもう1度繰り返しつぶやいた。
おばあちゃんにも、サラリーマンにも、聞こえるように。
謎は全て解けた。
ただ、この殺伐とした空気の中で、僕にできる事は、見守る事だけだった。
何度も首をひねりながらキッチンに戻るおばあちゃん。
サラリーマンさんも、それが自分の頼んだ物ではないと、きっと気付いている。
彼も、タイムバトラー。
もう、何でもいい。
何でもいいから食べて、この戦いに終止符を打ちたいのだろう。
僕の席からは、おばあちゃんがキッチン内で事の顛末を店員さんに話し
自分の身にかかった不条理さでいじけている姿すら見える。
そう、戦争は誰も幸せにしない。
程なくしてキッチンから若い女性が駆け出してきてサラリーマンに伝える。
それは日替わりでなく、ラーメンランチであると。
彼だって分かっていて、手をつけないで待っていた。
きっとみんな分かっている。
人生は思い通りに行く事ばかりでは、ない。と。
かくしてラーメンランチはできてから数分の後、僕の元に戻り
「何かすいません」
「お先にいただきます」
いつも以上にしゃべった後食べる事になった。
唯一の救いがあるとすれば
日替わりランチもその後すぐに提供された事だ。
結局、最後に店に入った僕が、最初に店を出る事になって、壮絶なタイムバトルは幕を閉じた。
5分遅刻した。
おわり。
ラーメンとろろ丼ランチ 950円くらい

とろろ丼うまい。ラーメンのらんちとしてはコスパ高いと思う
そんじゃ
冗談が嫌いな真面目な方はここで右上にある✕というとこをクリックしてください。
金曜日の話なんですけど。
午前中に藤枝に行きまして、送迎車の購入

午後一で金融機関さんと打ち合わせがあって
急いで帰らないといけない中で
ラーメン食べて帰ったんですよ(微妙に遅刻したのでコレ内緒なんですけど。)
金谷にとろろや「ととろ」ってお店があって
あれ?
「とろろやととろ」が正式な店名なの??
そこはしらんけど、とろろ大好きなんでここお気に入りで
ランチはラーメンやってるの思い出して、寄った訳ですよ。
時間の押してる中で

店内はまぁほぼ満席。
僕が店内に入ったと同時に、カウンターの2人組が席を立ち、タイミングよく空席ができた。
席の片付けを立って待つ僕。
サッカーも、生活も、戦場も、今現在の状況把握からこの先の展開を読めるか。
これが生死を分ける。
カウンター奥のサラリーマン2人組
同じくカウンターの手前カップル2人組
どちらも、注文済だろうが、料理は出ていない。
いや、それどころか、明らか空気がピリついている。
これは、厳しい戦いになりそうだ…
そう直感しながら、席に着く。
拭かれたばかりのカウンター。
まだ水分が残るそこに、ラミネートされたメニュー表が張りつけるかのようにおかれた。
間髪入れず注文を入れる。
ここだ。
混雑する店内。必ず店員が来るこのタイミングを逃す訳にはいかない。
「ラーメンのランチを」
言葉数すら絞るように、スマートにストレートに。
タイムバトル(時間との闘い)は既に始まっているのだ。
ふぅ
ファーストミッションを終え、緊張からひとときの解放。
携帯型電話機能付きコンピュータを取り出し
「お腹へったね~」
ふいに右隣のきれいな女性がつぶやく
間髪入れず答える男性
「ん、まだかな~」
完全に不意を突かれた。
心理戦だ。
「我々は大分先に来て待っているのだ。新兵のお前にはまだまだ長い時間との戦いが待っているぞ」
そんなメッセージを込められた言葉に怯む僕ではない。
タイムバトラーとして、幾多の戦場を駆け抜けてきた(遅刻してきた)経験が、心のゆとりを生む。
だが。
奥にいるメガネのサラリーマンが言葉を繋げる
「このままじゃ間に合わないよ~」
!?
挟撃だと!?
スーツのサラリーマン組とカジュアルのカップル組はどう見ても別グループ。
しかしこのタイミングで全員けっこう待っているコンボを決めてくるなんて、素人の仕事とは思えない。
まさか、先に席を立った2人組すら、仲間だったのか・・
もう20分は待っている雰囲気がカウンター内に立ち込める。
入店して5分は経った。
今からランチが運ばれてくるまで、どう考えてもさらに20分は待つとして
食べ終わるまでさらに5分。
いや待て
ラーメンがあつあつの熱だったらどうだ?
さらにタイムを稼がれてしまう。
くっ…
罠だったか。。
どうやら周りは全て敵のようだ。
自らの慢心(時間にルーズ)が招いた結果とはいえ、まずい事になった。
敵の奸計に乗り、焦りが焦りを呼ぶ。
「落ち着け、大丈夫だ」
自分に言い聞かせるように、頭で言葉を紡ぎ
態度には出さないように、携帯型電話機能付きコンピュータの画面に手を伸ばす
汗ばんだ手は微妙に
もはやここまで、か
しかし。
この場を一変させる展開が待っていた。
「おまたせ~~」
張りつめた空気の壁を破壊するような、緊迫感のない声をともにおばあちゃんがお盆を運んでくる。
はぁ
安堵のため息がどこからか、いや今思い起こせば確かに壁際のサラリーマンの方からだったか
「やっと来たか」そう、緊張の糸が切れたかのような
戦いの終焉が訪れたようなそんな雰囲気が辺りを包んだ
「あっ、あちらだと思います~」
隣の、ショートカットの似合う女性が、サラリーマン組の方を指し示す
なるほど、やはり彼らが先客だったか。
戦いには敗れたが、もうこうなればノーサイド
昨日の敵は今日の友
時間は無いが皆美味しくランチを食べて帰ろうじゃないか。
が。
老婆がそれを僕の前に置いた瞬間
「えっ」
「えっ」
「えっ」
確かに全員がそう言った。
刹那
「そらおかしいだろ!」
メガネのサラリーマンが立ち上がりながらつっこんだ。
テレビでもなかなか見られない、それは見事なタイミングとキレ。
本物だ。
感心してる場合じゃない。
おばあちゃんはパートなのかアルバイトなのか知らないけど
サラリーマンのあまりの剣幕に動揺を隠さない
見ればお盆に乗ったメニューはラーメンととろろ丼
確かに僕の注文した品では、ある
「どう考えてもこっちだろ」
サラリーマンのコンボが決まる
おばあちゃんはもう言いなりだ。
僕の前からお盆を持ち上げて、彼に導かれるように運んでいく
「あれ~?日替わりってラーメンついてなかったような」
隣の、鼻筋の通った、かわいい女の子がつぶやく
なるほど、サラリーマン組は日替わりを頼んだのか。
しかし、それを知っているとなると、カップル組も同じタイミングで来店していたのか。
コナンのように素早い、それでいて何の役にもたたない推理をしながら、スーツの前に運ばれて行くラーメンを見守る。
「ラーメンついてなかったような」
彼女はもう1度繰り返しつぶやいた。
おばあちゃんにも、サラリーマンにも、聞こえるように。
謎は全て解けた。
ただ、この殺伐とした空気の中で、僕にできる事は、見守る事だけだった。
何度も首をひねりながらキッチンに戻るおばあちゃん。
サラリーマンさんも、それが自分の頼んだ物ではないと、きっと気付いている。
彼も、タイムバトラー。
もう、何でもいい。
何でもいいから食べて、この戦いに終止符を打ちたいのだろう。
僕の席からは、おばあちゃんがキッチン内で事の顛末を店員さんに話し
自分の身にかかった不条理さでいじけている姿すら見える。
そう、戦争は誰も幸せにしない。
程なくしてキッチンから若い女性が駆け出してきてサラリーマンに伝える。
それは日替わりでなく、ラーメンランチであると。
彼だって分かっていて、手をつけないで待っていた。
きっとみんな分かっている。
人生は思い通りに行く事ばかりでは、ない。と。
かくしてラーメンランチはできてから数分の後、僕の元に戻り
「何かすいません」
「お先にいただきます」
いつも以上にしゃべった後食べる事になった。
唯一の救いがあるとすれば
日替わりランチもその後すぐに提供された事だ。
結局、最後に店に入った僕が、最初に店を出る事になって、壮絶なタイムバトルは幕を閉じた。
5分遅刻した。
おわり。
ラーメンとろろ丼ランチ 950円くらい

とろろ丼うまい。ラーメンのらんちとしてはコスパ高いと思う

そんじゃ
